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第2回 変革の必要性に気づくシステムの導入

「魅力のあるソフト会社」への変革として、第1回で中期経営計画を立て投資すること、ダボハゼ会社から強みを持つ会社へ変革することについて申し上げました。
変革のための第2のポイントは、今何が問題なのかを知る「気づきのシステム」の導入です。
気がつけば人間は何とかしようと考えるものです。
気づかなければ、変えようとせずそのままとなってしまいます。
特に社長は気づくための情報が上がってこないか、気づくために自ら動くことはしていないのが普通です。
会社に行って欲しい「気づきのシステム」について3つ上げます。

1.経営幹部と行う年度経営計画のチェック

前回,3年目標の中期経営計画を立て、それを年度の計画に落としこむことをご説明しました。
立てた年度計画を半期ごとに、経営幹部とともに遂行状況チェックを行うことです。
経営数値の出来ばえ、やりましょうと決めたことの実行状況、できていないときは、なぜできないのか考え、今後どうするのか考えてください。
日常の営業活動、人事活動は、処理型で目の前の問題を片づけることが中心となります。
半期に一度は、経営幹部と時間をとって、経営遂行状況をチェックし、問題点に気づき、会社変革のためにどんな手を打つのか、よく考えてください。

2.自己申告制度の活用

今、どのような仕事をしているか、今後どのような仕事をしたいか、どんなスキルを身に付けたいか、年に一度社員から自己申告をとって下さい。
上長経由にすると、本音が出て来ないので、直接社長あてとすることです。
フォーマットは精緻なものでなく、書きやすいことを第一に考えた方が永続きします。色々書いてあっても、活用しきれないのが常です。 社員も自己申告を記入することにより、自分はどう成長していきたいのか気づきます。
最も気づくのは会社であり、会社、仕事、人材育成などの不満が掴めることになります。
社長の仕事は、これらの不満に対応するために、経営をどう変えるのかということになります。
社員のやる気を上げる営業方法の変革、会社運営の変革、人材育成の変革、を小手先でなく必要な投資を行って実現して欲しいと思います。 個人別対応が必要なものは、担当マネージャーと面談し、対応を考えます。

3.スキル自己診断システムの活用

社員のスキル状況を自己診断させることです。
自己診断することにより、求められているレベルがわかり、結果として自分はどのレベルにいるのか気づきます。
ISRFでやっているITSS-DS/ETSS-DSもスキル診断の有力なツールだと思います。
比較的手軽に受診でき、全国レベルと比較できるので、私が関与している会社は実施している会社が多い。
大切なのは、個人が受診して終わりではなく、これを活用して経営に生かすことです。
社員のレベルがどうなっているかを掴み、高いレベルの社員は、今の業務に埋もれさせずレベルの高い業務担当に変えます。
会社として事業を伸ばしたいが、スキルレベルの低い分野については、どうやってレベルを上げていくか考えます。
外部に人を出しているので人を育てることができないという声を聞きますが、社員のレベルを上げるための方法はいろいろあります。人を育てる仕事の受注、社 内勉強会の実施、eラーニング受講、社外研修の受講、自己成長サポートなど、あの手この手を考えていただきたいと思います。

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